生命保険の一時払いと前期前納の違い
生命保険料の支払い方で、よく間違えやすいのが、一時払いと全期前納 払いです。いずれも契約のときに保険料の全期分相当額を支払ってしまう のですが、その意味も保険料も異なります。 前納というのは、保険料を保険会社に預けている形で、支払期日に自動的 に支払いに回されます。(これは一括払いも同様です) つまり、全期前納というのは、全期分の保険料を保険会社に預けておくと いう性質のものなので、途中で解約した場合や死亡保険金が支払われて 契約が消滅した場合、支払いに回っていない分は返却されます。 これに対して一時払いというのは全保険料を最初に支払ってしまうという 性質のものなので、解約や契約の消滅時期が来ても、返却されることは ありません。 このように見ると全期前納のほうが一時払いよりもよいように思えますが、 一時払いは全期分まとめて「保険料」として支払っているので、保険料が 安くなります。 保障に重点を置かず、利殖金融商品として養老保険契約などをする場合は 一時払いが多くなっています。